NTTデータの年収は923万円|平均・年齢別・手取り・転職の実態
結論:NTTデータの平均年収は約923万円(2025年3月期・最終開示)
NTTデータグループの有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年間給与は9,234千円(約923万円)、平均年齢39.7歳、平均勤続年数14.1年です。国税庁「民間給与実態統計調査」の平均給与478万円と比べると約1.9倍にあたる水準で、日本の一般労働者(参考値で年収約490万円)と比べても高い部類に入ります。
ただしこの923万円は「NTTデータグループ全体の平均」ではありません。対象は提出会社(持株会社)の従業員1,592人の平均で、連結197,777人を対象とした数字ではない点が重要です。2023年7月のグループ再編で提出会社の従業員は持株会社機能を担う人員に限定されたため、多くの応募者が配属される事業会社(株式会社NTTデータなど)の水準とは異なる可能性があります。
また、NTTデータグループは2025年9月26日に上場廃止となったため、この形式で公開された有報ベースの平均年収は2025年3月期が最終値です。
- 平均年収:約923万円(9,234千円/2025年3月期)
- 平均年齢:39.7歳
- 平均勤続年数:14.1年
- 提出会社の従業員数:1,592人(連結は197,777人)
- 全国平均(参考):一般労働者で年収約490万円、情報通信産業で約585万円
平均年収の推移と「前年比+17万円」の読み方
直近6年間の平均年収は2020年3月期の833万円から2025年3月期の923万円まで、毎年おおむね増加してきました。ただし2025年3月期は集計対象の従業員数が12,714人から1,592人へと約8分の1に減っており、これは人員削減ではなく持株会社化にともなう集計対象の入れ替えによるものです。
つまり「前年比+17万円」は同じ集団の賃上げ幅を示すものではなく、単純比較には注意が必要です。
- 2020年3月期:833万円
- 2021年3月期:842万円
- 2022年3月期:853万円
- 2023年3月期:867万円
- 2024年3月期:906万円
- 2025年3月期:923万円(提出会社1,592人)
年齢別・役職別の年収レンジ(推定)
各種の推定記事では、30歳で約693万〜713万円、40歳で約932万〜948万円という給与カーブが示されています。NTTデータは年齢よりもグレード(役職)によって年収が決まりやすいとされ、等級が上がるほどレンジの上限が大きく伸びる構造です。
以下は公開情報をもとにした推定レンジであり、実際の処遇は等級・役割・職種・評価によって変動します。
- 25歳前後:約536万円(レンジ426万〜675万円)
- 30歳前後:約693万〜713万円(レンジ567万〜897万円)
- 35歳前後:約848万円(レンジ674万〜1,066万円)
- 40歳前後:約932万〜948万円(レンジ754万〜1,192万円)
- 45歳前後:約1,025万円
- G6(若手):420万〜550万円
- G5(中堅手前):550万〜660万円
- G4(主任クラス):620万〜800万円
- G3(課長代理クラス):800万〜970万円
- 課長クラス:970万〜1,230万円
- 部長クラス:1,200万〜1,500万円
- 統括部長・本部長クラス:1,500万〜2,000万円以上
職種別の年収(口コミベース)
職種別に見ると、プロジェクトマネージャー(PM)が最も高く約936万円、次いでITコンサルタント約877万円、システムアーキテクト約841万円と続きます。一方で最も人数が多いシステムエンジニア(SE)は約750万円、運用・保守は約716万円にとどまり、同じ社内でも職種による差が大きいのが特徴です。
上流工程や専門性の高いポジションほど高待遇になりやすく、資格・スキル認定が処遇に関わる場合もあります。
- プロジェクトマネージャー(PM):約936万円
- ITコンサルタント:約877万円
- システムアーキテクト:約841万円
- インフラエンジニア:約795万円
- 営業職:約774万円
- システムエンジニア(SE):約750万円
- 運用・保守:約716万円
有報の923万円と口コミ766万円の差|手取りの目安は
NTTデータの年収を調べると、有報の923万円と口コミサイトの766万〜771万円の間に約150万円の差があります。これは有報が管理職・高年次を含む提出会社1,592人の統計平均であるのに対し、口コミは若手・中堅中心(平均33歳前後)の体感値であることが主な理由です。
額面923万円の場合、社会保険料や税金を差し引いた手取りは一般的な試算でおおむね660万〜690万円程度が目安となります。手取りは扶養家族の有無や居住地、各種控除によって変わるため、あくまで参考値として捉えてください。
なお、賞与は年2回(6月・12月)で年間250万〜300万円程度が口コミの目安とされ、構成比は基本給約60%・賞与約30%・残業代約7%・諸手当約3%といった情報が見られますが、公式に公表されたものではありません。
- 有報(2025年3月期):923万円/平均39.7歳/管理職・高年次を含む統計平均
- 口コミサイト:約766万〜771万円/平均33歳前後/若手・中堅中心
- 転職エージェント調査:約770万円前後
- 額面923万円の手取り目安:約660万〜690万円(一般的な試算)
大手SIer・IT企業との年収比較
同一年期で比較すると、野村総合研究所(NRI)が1,332.6万円(2026年期)と突出して高く、NTTデータは923.4万円(2025年期)でTIS(828.9万円)、SCSK(796.9万円)を上回るものの、最新確認可能データの4社平均970.5万円を約47万円下回る水準です。
NTTデータは平均年齢が39.7歳と比較対象より2〜3歳若いため、42歳に年齢補正すると約981万円となり、NECや日立製作所を逆転するという試算もあります。平均年齢の違いを考慮せずに額面だけを並べると実態を誤解しやすい点に注意が必要です。
- 野村総合研究所:1,332.6万円(2026年期・平均39.7歳)
- NTTデータ:923.4万円(2025年期・平均39.7歳)
- NEC:963万円(2025年期・平均42.6歳)
- 日立製作所:961万円(2025年期・平均42.6歳)
- 富士通:929万円(2025年期・平均43.1歳)
転職でNTTデータを目指す場合のポイント
NTTデータは官公庁・金融・法人向けに国内最大規模のIT・DXサービスを展開し、連結従業員約20万人のグローバルSIerです。求人では戦略コンサルタント600万〜1,200万円、DXコンサルタント600万〜1,100万円、業務コンサルタント550万〜1,000万円といった想定年収レンジが示されることがあります。
ただし提示レンジはポジション・経験・スキルによって大きく変動し、入社後の等級や評価で実際の年収は決まります。「必ずこの年収になる」という保証はないため、選考の過程で等級制度や評価基準を確認しておくと安心です。
- 戦略コンサルタント:600万〜1,200万円(想定レンジの一例)
- DXコンサルタント:600万〜1,100万円(想定レンジの一例)
- 業務コンサルタント:550万〜1,000万円(想定レンジの一例)
- 上流工程・PM・アーキテクト経験は処遇上有利になりやすい
- 有報の数値は持株会社のものであり、配属先により水準が異なる点を確認する
この記事のポイント
- NTTデータグループの平均年収は約923万円(2025年3月期・最終開示)
- ただし提出会社1,592人の平均で、連結197,777人や事業会社の水準ではない
- 30歳で約693万〜713万円、40歳で約932万〜948万円が推定レンジ
- 職種別ではPM約936万円が最高、SE約750万円、運用・保守約716万円
- 口コミ平均は約766万〜771万円で、有報との差は集計対象と年齢構成の違いによる
- 額面923万円の手取りは約660万〜690万円が一般的な目安
- 2025年9月に上場廃止のため、有報ベースの平均年収は今後開示されない見込み