日立製作所の初任給はいくら?大卒・修士・高卒別の年収目安
日立製作所の初任給(2026年度)
日立製作所は2026年3月の春季労使交渉の回答で、初任給を学歴別に一律18,000円引き上げると公表しました。これにより修士卒は312,000円、大卒は287,000円、高卒は223,000円となっています。
同社の回答では、賃金・賞与を合わせた1人あたり平均年収増率は6.0%とされており、初任給の引き上げは継続的な賃上げ方針の一環と位置づけられます。
- 修士卒:312,000円(18,000円の引き上げ)
- 大学卒:287,000円(18,000円の引き上げ)
- 高校卒:223,000円(18,000円の引き上げ)
初任給から見た「初年度年収」の目安
初任給は月額の所定内給与であり、実際の初年度年収は賞与や残業代、各種手当の有無で変わります。単純に月給を12倍すると、大卒で約344万円、修士卒で約374万円、高卒で約268万円です。
ここに賞与が加わりますが、入社1年目は在籍期間の関係で満額支給されないことが一般的です。そのため初年度の年収は、大卒・修士卒でおおむね350万〜450万円程度、高卒でおおむね280万〜350万円程度のレンジに収まりやすいと考えられます。あくまで概算であり、配属や勤務地、残業時間によって変動します。
- 大卒:月給287,000円 × 12 ≒ 約344万円(賞与別)
- 修士卒:月給312,000円 × 12 ≒ 約374万円(賞与別)
- 高卒:月給223,000円 × 12 ≒ 約268万円(賞与別)
- 賞与・残業代を含めた初年度年収は350万〜450万円前後が一つの目安
日立製作所の平均年収と年代別の水準
有価証券報告書ベースの平均年収は2026年期で995.0万円(平均年齢42.2歳)とされ、2025年期の961.4万円から上昇しています。同じ集計による推計では、30歳で約824.9万円、40歳で約957.2万円という賃金カーブが示されています。
ただしこれは全従業員の平均であり、職種・等級・勤務地・海外拠点の扱いなどで大きく幅があります。初任給の水準と平均年収の差は、長期的な昇給・昇格と賞与の積み上がりによるものと理解しておくのが妥当です。
- 平均年収:995.0万円(2026年期、平均年齢42.2歳)
- 30歳推計年収:約824.9万円
- 40歳推計年収:約957.2万円
- 平均基準内賃金:367,200円/平均年齢38.8歳(労使交渉公表値)
- 賞与:2,445,552円(6.66カ月)水準
全国平均・同業他社との比較
厚生労働省の令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査(速報)によると、一般労働者の所定内給与は学歴計で340.6千円、大学卒で396.3千円、高校卒で297.2千円です。日立製作所の大卒初任給287,000円は、全国の大学卒・全年齢平均(396.3千円)より低い水準ですが、これは初任給と全年齢平均を比べているためで、単純比較はできません。
電機・IT大手の平均年収では、ソニーグループ1,155.1万円、富士通1,012.3万円、日立製作所995.0万円、NEC993.9万円、パナソニックHD988.1万円、三菱電機913.5万円という並びが紹介されています。日立は6社中3位で、上位グループに位置します。
- 全国・大学卒の所定内給与:396.3千円(2025年)
- 全国・高校卒の所定内給与:297.2千円(2025年)
- 電機・IT大手6社の平均年収は約913万〜1,155万円のレンジ
- 日立の平均年収は6社中3位(2026年期)
初任給が上がっている背景
日立製作所は2026年春季交渉で、賃金体系を維持したうえで18,000円の水準改善(平均昇給額23,690円、平均昇給率6.5%)を回答し、賞与も2,445,552円(6.66カ月)と過去最高水準の回答を行ったとしています。
同社は賃金・賞与だけでなく、働き方や福利厚生、キャリア・スキル開発支援を含む「トータルリワード」の観点から人財投資を進めると説明しています。加えてジョブ型人財マネジメントを進めており、年齢や年次だけでなく職務・専門性・成果が処遇に反映されやすい制度設計になっている点も特徴です。
- 平均昇給額:23,690円/平均昇給率:6.5%
- 賞与:2,445,552円(6.66カ月)
- 賃金・賞与を合わせた平均年収増率:6.0%
- ジョブ型人財マネジメントにより職務・成果が処遇に反映されやすい
初任給を見るときの注意点
初任給は「所定内給与」であり、時間外勤務手当や深夜・休日出勤手当などの超過労働給与は含まれません。また通勤手当を除いた金額で集計される統計もあるため、提示額と手取り額は一致しません。
手取りは社会保険料や税金が差し引かれるため、額面のおよそ75〜85%が目安になります。寮・社宅費や食事補助などの福利厚生が別途ある場合は、実質的な生活水準が変わる点も考慮しておきましょう。
- 初任給は残業代・通勤手当を含まないことが多い
- 手取りは額面のおよそ75〜85%が目安
- 寮・社宅・各種補助は金額換算して比較する
- 配属先・勤務地・職種で実際の年収は変動する
この記事のポイント
日立製作所の初任給は2026年度に一律18,000円引き上げられ、修士卒312,000円・大卒287,000円・高卒223,000円となりました。初年度年収は賞与や残業代を含めると大卒・修士卒でおおむね350万〜450万円程度が一つの目安です。平均年収は995.0万円(2026年期)で、電機・IT大手6社の中では3位という位置づけです。
- 初任給:修士312,000円/大卒287,000円/高卒223,000円
- 初年度年収の目安:大卒・修士卒で350万〜450万円前後
- 平均年収:995.0万円(2026年期、平均年齢42.2歳)
- 賞与6.66カ月・平均昇給率6.5%など過去最高水準の回答
- ジョブ型人事により職務・成果が処遇に反映されやすい