カネカの平均年収は約824万円|有報・全国平均と比較
カネカの平均年収は約824万円(有価証券報告書ベース)
カネカが提出した有価証券報告書(2026-03期)によると、提出会社(単体)の平均年間給与は8,242,752円、およそ824万円です。この金額は賞与や基準外賃金を含み、退職金は含みません。
同じ有報では、平均年齢41.3歳、平均勤続年数16.8年、提出会社の従業員数3,485人(連結では11,762人)と記載されています。平均年間給与の分母は連結ではなく提出会社の従業員である点に注意してください。
単純に比較すると、上場企業全体の平均年間給与が約692.6万円とされる中で、カネカの水準はそれより100万円以上高い計算になります。
- 平均年間給与:約824万円(8,242,752円)
- 平均年齢:41.3歳
- 平均勤続年数:16.8年
- 従業員数:3,485人(提出会社単体)/11,762人(連結)
- 出典:2026-03期 有価証券報告書
平均年収の推移(2022-03期→2026-03期)
有報5期分の記載値を比べると、2022-03期から2026-03期にかけて平均年間給与は+9.1%、金額にして約+69万円の増加とされています。毎年大きく上がるというより、数年のスパンでじわじわ引き上げられてきた形です。
ただし、この推移は各期の従業員構成(年齢・勤続・職種)の変化も含んだ数字です。人事制度の改定だけで単純に説明できるものではない点は押さえておきましょう。
- 5期分の記載値の差:+9.1%(約+69万円)
- 見方:年齢・勤続・職種の構成変化を含む
同業他社との比較(化学・素材メーカー)
化学セクターの主要企業と並べると、カネカの約824万円は中位からやや上位に位置します。三菱瓦斯化学の約908万円、ダイセルの約866万円、東ソーの約829万円がカネカを上回り、クラレの約809万円、ニフコの約746万円、ライオンの約711万円はカネカを下回る水準です。
化学114社中の順位では平均年間給与が33位(上位34.7%)とされており、業界内で見ても低くはないポジションといえます。
- 三菱瓦斯化学:約908万円
- ダイセル:約866万円
- 東ソー:約829万円
- カネカ:約824万円
- クラレ:約809万円
- ライオン:約711万円
全国平均・製造業平均との比較
厚生労働省の令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査では、一般労働者(男女計)の所定内給与が月額340.6千円、これを年収換算すると概ね490万円前後が参考値となります。カネカの約824万円は、全国の一般労働者の平均を大きく上回る水準です。
産業別では製造業の所定内給与が月額330千円程度(年収換算で約475万円)にとどまる一方、電気・ガス・熱供給・水道(月額444.0千円)や学術研究・専門・技術サービス業(月額440.3千円)が高いとされています。素材・化学メーカーは製造業の中でも高めの位置づけです。
- 全国・一般労働者(男女計):月額340.6千円/年収換算 約490万円前後
- 製造業:月額330千円前後/年収換算 約475万円前後
- 参考:上場企業全体の平均年間給与 約692.6万円
手取りの目安
年収824万円の場合、税金・社会保険料を差し引いた手取りは、一般的な概算で額面の75〜80%程度、おおよそ620万〜660万円前後が目安になります。扶養家族の有無、自治体の税率、各種控除の状況で変わります。
月割りにすると手取りで月50万円前後になりますが、賞与の割合が大きい企業では月々の手取りがこれより少なく、賞与月にまとまって入る形になりやすい点に注意してください。
正確な手取りは、年収だけでなく住民税や社会保険料の等級、ideco・財形などの控除によって変わるため、あくまで概算として扱ってください。
- 額面 約824万円 → 手取り 概ね620万〜660万円前後(概算)
- 月々の手取りは賞与比率により変動
平均年齢・勤続年数・男女の賃金差異
平均年齢41.3歳、平均勤続年数16.8年という数字は、新卒入社して長く在籍する社員が多い企業の典型パターンです。年収が高い理由の一部は、勤続年数が長く、年齢層が中堅以上に厚いことに由来すると考えられます。
多様性の指標では、女性管理職比率6.8%、男女の賃金の差異は全労働者で72.9%とされています。この差異は職階や勤続年数の構成差を含む値であり、同一労働に対する賃金差を示すものではありません。
参考として、厚労省の調査では全国の男女間賃金格差(男=100)は76.6とされており、カネカの72.9%は全国平均よりやや差が大きい水準です。
- 女性管理職比率:6.8%
- 男女の賃金の差異(全労働者):72.9%(男性=100)
- 全国の男女間賃金格差(男=100):76.6
数字を読むときの注意点
有報の平均年間給与は提出会社(単体)の従業員が分母で、連結従業員数ではありません。グループ全体の年収を表す数字ではない点に注意が必要です。
平均値はあくまで全従業員の平均であり、職種・等級・年齢によって実際の年収には大きな幅があります。研究職、生産技術、営業、事務などで水準は異なります。
個人の年収を保証するものではなく、また企業ごとに給与体系や評価制度が異なるため、転職や就職の判断では複数の情報を組み合わせて確認することをおすすめします。
- 平均年間給与の分母は提出会社(単体)従業員
- 職種・等級・年齢で実際の年収は大きく幅がある
- 平均値は個人の年収を保証しない
この記事のポイント
- カネカの平均年間給与は有報ベースで約824万円(2026-03期)
- 5期で+9.1%(約+69万円)と緩やかに上昇
- 化学114社中33位(上位34.7%)で業界内では中位〜上位
- 全国・一般労働者の年収換算約490万円前後を大きく上回る
- 平均年齢41.3歳・勤続16.8年、女性管理職比率6.8%
- 手取りは概ね620万〜660万円前後(概算)
- 平均値であり職種・等級・年齢で実際の年収は幅がある